Greeting


ヨハン・ペラトーネル 〜ご挨拶〜

<私が描く「東京」を楽しみにしていてください。>

2015年5月、ヨハン・ペラトーネル画伯初来日時の、皆様へのご挨拶と東京への印象などコメントをいただきました。

群衆が音楽を奏でる感覚をぜひ作品に

日本の皆さん初めまして。今回、皆さんに私の作品をご紹介でご紹介できる機会を持つことになり、心から嬉しく思っています。
日本を訪れるのは初めてでしたが、現代的で先進的な文化を持つ国というイメージ通り、あらゆるものがとてもシンプルで利便性に富んでいて、人々が生活の中の小さな物事を尊重し、深く追及しているという印象を受けました。人々もお互いをとても理解・尊重しあっていて、調和と平穏のなかにくらしている感じがしました。
今回は東京だけの滞在でしたが、訪れた中では特に渋谷の街が興味深かったですね。まさに東京を象徴する場所です。
あの巨大なスクランブル交差点で1000人以上の様々な人が行きかう光景は、じっと観ていても飽きることがありません。まるで音楽のように、一瞬で流れがぴたっと止まるのも面白い光景でした。ごく普通の日常を送る人々と大きな建物とが共存し、オーケストラの演奏のように街中に漂っているような感じとでもいえばいいでしょうか。ニューヨークのタイムズスクエアとも似ています。東京をテーマとする作品では、群衆が音楽を奏ででいるようなあの感覚をぜひ表現したいと思いました。

現代性と伝統をひとつの作品のなかで表現

東京はとても現代的な街です。優れた建築構造を持つビルにはどれも威厳があり、車はスムーズに流れ、多くの人々が行き交っている。そうした現代性の一方で、そこには独自の伝統文化があり、世界のどの街とも似ていない特別な場所だとも思います。この現代性と独自の文化の混合も、ぜひ作品に活かしたいことでした。
東京は視覚的にもとても豊かな街ので、有名なスポットをひとつの作品に収めるのはとても難しいことでした。実はこれには、新宿のパークハイアットホテルの最上階からの眺めがとても参考になったんですよ。
色々な意味で、東京をテーマに描くことは今までにない大きな挑戦となりましたが、可能な限りの技法を使って、高層ビルや公園、大通り、はりめぐらされた電線にいたるまで、観る人に東京の日常やエネルギー、言い換えれば「東京の魂」を感じとってもらえる作品に仕上げたつもりです。
逆に、まだイメージの段階ですが、次は東京タワーだけにフォーカスした作品も作ってみたいですね。これまでの私の作品とは大きく違ったものになるに違いありません。東京スカイツリーや六本木ヒルズ、レインボーブリッジ、あるいは緑に覆われた皇居の風景なども単独で描いてみたい対象です。

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